ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!
イゴールの約束
ジャン=リュック&ピエール ダルデンヌ監督
1996年 ベルギー・フランス・ルクセンブルク
評価 B
そういえばもらった宝くじが3000円当たっていました。
ラッキー!
書くことないなぁと思っていましたが、
書くこと思いつきました。
車の美学についてです。
僕にとってはほぼ全てのプロダクトにおいて、
最も大切なのは「デザイン」です。
車についても言えます。
排気量や加速度なんてどうでもいいです。
ブランドネームにつられてBMWやベンツに乗るなんて、
成金の田舎者がすることだと、個人的には考えています。
但し、ベンツやBMWを批判する気はありません。
だって、デザインにも優れているので。
車はセダン、ハッチバック、ワゴンなどと大きく分類されます。
そして、その内蔵する機関や必要な内装、装備などが非常にシビアにデザインを規定します。
その制限の中、車のデザインは構築されているのです。
なもんで、僕はただ車を眺めるのが好きです。
そして、デザインという視点で見ると、日本車はまだダメです。
レクサスのシリーズとティーダ、ムラーノ、
あとはフリードなんかもいけてる日本車ですね。
そりゃスポーツカーが格好いいのは当たり前なので、
あくまで実用車に限って書きます。
そして基本的に現段階の最終モデルについてです。
ルノー メガーヌ
アルファロメオ 147
ローバー 75コニサー
アウディ A4、A5、A8、アバントも含む
ボルボ S60
プジョー 407、308
この辺りのデザインは秀逸です。
見るだけでも楽しいですよ。
しかし、僕が最も素晴らしいと思う車は別であります。
しかも、ダントツで素晴らしいのです。
それは・・・
シトロエンのC6!!
これはもうね、乗るものじゃなくて見るもの。
観賞用の工業デザイン。
フランスに行ったときに何台か見たけど、
マジで一目ぼれした。
お値段750万程度なり。
イゴールの約束
外国人違法労働者の売買をする父を助けながら、15歳のイゴールは自動車修理工場で働いていた。そんなある日、労働者の一人アミドゥが事故を起こす。父は警察に不法労働が知られるのを恐れて、アミドゥを病院へ連れて行かなかった。そのため、アミドゥはイゴールに妻と子供のことを頼んで亡くなってしまった。父はイゴールに手伝わせて死体を埋め、アミドゥの妻アシタに嘘をついたが……。96年カンヌ映画祭国際芸術映画評論連盟賞を受賞した作品。
はい、お気に入りのダルデンヌ兄弟の映画。
これは彼らが最初のころに撮った作品で、
パルムドール獲得作品、ロゼッタの2年前だね。
ダルデンヌ兄弟といえば、
ドキュメンタリータッチ
手持ち長回し
社会的弱者の一つのケース
視点はあくまで冷徹
巧みな比喩表現
音によって世界を広げる
ダメダメな人が主役
そして最後は何も解決しないけど温かい
突発的な暴力
みたいな感じですが、
今回の作品は微妙にやり方が異なります。
まぁほぼ踏襲されてロゼッタが製作される、
とはいえるのですが、微妙に違うんです。
例えばロングショットはそこまで多くありません。
相変わらずほぼ手持ちではありますが、
長いショットではないのです。
しかしカットの割り方はかなり上手い。
カットを割れるから、ロングショットもできるんだね。
後は若干演出の洗練がされていないので、
それがまた現在のダルデンヌを観る際に
比較対象にできて良いです。
いわゆる「粗削り」な状態のダルデンヌ作品で、
探そうと思えばまだまだ粗が見つかります。
それが現在はどうなったのかという視点は、
非常に参考になりますね。
変わらず上手いのは、人の描き方でしょうか。
オリヴィエ・グルメとはこのときからの盟友なのですね。
キャラクターの立ちかたが素晴らしい。
個人的に他のダルデンヌ作品より評価が低いのは、
映画の終わり方のためです。
この作品以降のダルデンヌ作品は、
映画が終わった後のストーリーも、
かなり長いスパンで予測がつきます。
それが良いんです。
今回の作品は、分かりません。
正確にはいくつか選択肢があるものの、
どれが正解かは分かりません。
これではダルデンヌの良さが際立たないと思いますね。
そして、ラストショットが「終わりきっている」んです。
ロゼッタ以降のラストショットは決して話の切れ目ではなく、
あくまで「この先はここまで撮れば分かりますよね」の最低ラインでぶつ切りだった。
ぶつ切りが良かったんだよ。
パルムドールを2回受賞した監督の、
まだ成熟しきっていない映画です。
しかしそこには確かな才能と実力が感じられました。
オススメです。
★こんな人に
映画好き
★映画のお供
集中力