ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!
飛行士の妻 エリック・ロメール監督
1980年 フランス
評価 B
こんばんは。
また微妙にあいてしまいました。
ロメールが死んだというのに。
思えば今の映画仲間との出会いはロメールの映画を始まりとしたものでした。
せっかくなので彼と数十年後にロメールを語り、追悼します。
また一つの時代が終わりました。
長い間映画を背負ってきたロメールに感謝です。
今回は僕が好きなロメール作品を紹介します。
トレーラーがありませんね。
ロメールの生前のインタビューで英訳されている良いものがあったのですが、
埋め込み禁止になっていました。残念。
「O侯爵夫人」、そして、直後の未公開作「ベルスヴァル・ル・ガロワ」と、過去を訪ねる作品展開を離れ、再び、軽やかな現代風俗を描く中、フランス人のエスプリの有りかたを探るロメールが戻ってきた。その新たなシリーズ“喜劇と格言劇”の開幕を飾るこの作品は、一人の不器用で冴えない青年の、古いロマンスへの執着と新しいロマンスの予感を軸に、パリっ子の生活意識を相変わらず巧まず活写して全くお見事な限りだ。
法科に通う苦学生フランソワは夜はパリ東駅の郵便局で働いている。彼には少し前まで付き合っていたOLのアンヌという恋人がおり、いまだ未練たらたらの節がある。そのアンヌには妻子持ちの愛人クリスチャンがいたが、いきなり彼女に絶縁をせまってきた。フランソワはアンヌにつきまとうが相手にされず、偶然見かけた、別の女といるクリスチャンを追跡するうち、同じバスに同乗していたリセエンヌ、リュシーが彼の尾行に気づいて、さらにその後ろをついてくる……。こうして意外な形で奇妙な恋愛の相関図ができ、そこにミステリーの要素が加わって、まさにフランス映画、というよりロメール作品らしい味わいが横溢する作品に仕上がった。81年サン・セバスチャン映画祭批評家大賞受賞作。
ロメールのことが本当に好きな人には邪道なのかもな、この作品は。
ロメールの映画って、実はかなり緻密なんじゃないか。
適当に撮っているように見えるけど。
まあ、確かに話の展開のさせ方は適当なんだと思うんだ、実際。
この映画で郵便局のシーンがあるのよ。最初ね。
郵便局撮って外にそのままカメラがいくんだけど、
これ多分郵便局貸し切ってる気がする。
他にもいろんな部分で「こう撮りたいんだ」っていう意思が明確にある。
んーと・・・ロメールの映画って、なんだかウジウジしてハッキリしない男女が、
「なんだよ、結局どうすんだよ、えぇ、お前らそうなるわけ?その選択?」
みたいな感じが多い。
それがやけにリアルに迫ってくるんだよね。
妙に生々しい恋愛みたいなドキュメンタリー性。
これは上記の意外な緻密さと、役者へのアプローチの2点からくるものだと思うのです。
まあ映像はさっぱりしていても結構ちゃんとできているし、
あとは台詞が抜群に上手いからね。
実力ありますよ、普通に。
飛行士の妻は、この男女のうだうだにミステリー性が加わって、
より観やすくなっています。
この機会に観たことない人も観てみてほしいですね。
★こんな人に
ロメール初見のあなた
★映画のお供
ロメールを敬愛する心