ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!
ニューシネマ・パラダイス ジュゼッペ・トルナトーレ監督
1989年 イタリア/フランス
評価 A
あけましておめでとうございます。
年末年始の更新を一切しないという体たらくでした。
ごめんなさい。
様々な芸術に触れるにつけ、
自分の考え方は少しずつ変化します。
正直なところ、僕は自分にクリエイティブな才能があるとは思えません。
幼いころ母にアメリカンニューシネマを見せられ、
かっこよくなりたい一心でファッションに目覚め、
なぜか今ではアートについて勉強しています。
かっこよくなりたいからファッション誌を読んでいた僕にとって、
今では洋服は造形美の一つです。
デザイナーの哲学が詰まったその「作品」を手にするときの喜び。
そう考えるようになるまで、好きだから続けられた努力は確かにありました。
映画もそうです。
ルーキーズに感動する価値観を経ることはありませんでしたが、
「ショーシャンクの空に」が好きでした。
それから気づかぬうちに何千本か観ました。
今では映画そのものが美術史的なコンテキストにどう関係付けられるのかとか、
映画の持つメディアとしての力などを考えるようになりました。
文化的な生産物を見ることについては、
ずっと続けてきたのだなと思います。
自分にあるのはクリエイティブの才能ではなく、
別の部分のようです。
見る才能はある程度あるのかもしれません。
これからは小難しい作品たちについて、
分かりやすい言葉でより多くの人に味わってもらうとか、
自分の手で良い作品を広めていくとか
作品たちのために何かしたいですね。
シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる。そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。弱冠29歳のトルナトーレ監督が、映画を愛する全ての人に送る感動編。劇場とフィルムにまつわるエピソードはどれも楽しく、その中で展開される悲喜こもごもの人生模様。エンニオ・モリコーネの切なくも美しいメロディに包まれて迎える、映画の持つ“力”が具現化されたクライマックスは、涙なくして観られまい。
ニューシネマパラダイス。
まだ僕が小さなころに観た映画。
この映画は素敵です。
何がすごいとか別にないけど、
ただ映画のことが好きな人が観るなら、
やっぱり忘れちゃいけない感情なんじゃないかと思う。
純粋に映画って良いなと思えるラストシーン。
このシーンに感動できなくなってしまったら、
作る側や批評家としての視点に侵されてしまっているような。
それじゃあ感動できる作品を純粋に楽しめない不幸です。
本当は映画はいろんな人と一緒に観るもので、
その体験を共有するものであるという意志表示がある。
DVDで観るのは厳密には映画的体験であって、映画ではない。
映画によって全てのものが想起される、
このラストシーンはやはり映画にとって大きな宝でしょう。
昔があったから、今がある。
映画はそれを繋ぎとめてくれる。
確かな記憶として残ってくれる。
映画が何よりも強く人の心を動かすことが出来るんじゃないかと思ったのは、僕だけじゃないはず。
ぜひ観てください。
★こんな人に
すべての映画好き
★映画のお供
キス