ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!
-ROOKIES- 卒業 平川雄一朗監督
2009年 日本
評価 D-
こんにちは。
他人の映画批評を聴くのは、面白いものです。
普段はライムスターの宇多丸や江頭2:50の批評を仕事しながら聴いています。
斬る視点が自分とは違うので非常に参考になりますね。
ただ、彼らの場合やはり軸足がエンターテイメントに置かれているので、
僕が好きな映画とは違います。
従って、ここレビューでの評価と彼らの評価も異なります。
当然です。
まぁ彼らと僕の評価が同じになる作品は恋空やROOKIESとかでしょうね。
でも今回僕がROOKIESを取り上げようと考えたのは、
ネットでも溢れる批評や口コミの中で、ある傾向が気になるからです。
最近発展が目覚しいメディアミックスやインタラクティブメディアですが、
これらの動きには当然メリットとデメリットの両面があると思います。
メリットとしては、単純な情報量。
そして情報が評価しなければ作品が淘汰されてゆくという市場原理。
もっと面白い企画なども出来るでしょう。
ただ、急速なインタラクティブメディアに飲まれつつある僕たちは、
冷静にデメリットも鑑みる必要があります。
例えばメリットに挙げた市場原理のみで映画が動けば、
大衆に受けの良いROOKIESだけが残ってしまいます。
作品として価値のあるものは作られなくなってゆくでしょう。
お金だけのことを考えればそれが当然という向きもあるでしょうが、
それも実は違うのです。
作品として価値のあるものが作られなくなってゆくと、
当然その分野で活躍すべき才能あるクリエーターも育ちません。
これは結局世界の市場に目を向けると、
お金を生み出せなくなることに繋がります。
芸術家や文化の担い手というのは、
日本人が軽んじる人々ですが、
世界ではもっと必要とされています。
今回はレビューがオマケです(笑)
噂のROOKIES。
森田まさのりの同名コミックを原作に、熱血教師と不良生徒たちが高校野球を通じて絆を深め成長していく姿を描いた人気TVドラマの劇場版。3年生となったニコガク野球部メンバーたちが教師・川藤と共に目指す最後の夏の甲子園と卒業までの日々を描く。主演は佐藤隆太、共演に市原隼人。監督は「陰日向に咲く」の平川雄一朗。
2009年、春。川藤幸一は教師に返り咲き、ピッチャーの安仁屋はじめニコガクナインも揃って3年に進級。そんな野球部に2人の新入部員がやって来た。ひとりは中学時代からその名を轟かせてきた大物、赤星奨志。もうひとりは、ひょんな誤解から部員の平塚に尊敬の眼差しを向ける濱中太陽。しかし、メジャーリーグを目指している赤星は横柄な態度でチームの和を乱し、濱中もまた平塚に抱いていた幻想を早々に打ち砕かれ、すっかりやる気をなくしてしまう。そんな中、夏の予選大会を前にニコガク野球部に衝撃が走る…。
テレビ的な演出がやはり多く、野球に詳しい人は卒倒もの。
但し、認めなければならないのは、売れたこと。
この映画を誰が観にいくかというと、
テレビドラマを観ていた人たちです。
その延長線上にある映画なので、
先に述べたメディアミックスを非常に上手く戦略に取り入れた作品といえるでしょう。
内容的な伏線なんて何のその。
戦略的な伏線がものを言いました。
一時期はテレビでTBSをつければROOKIES特集がされてましたね。
全国区放送のチャンネルを一つジャックすればここまで出来るという、
いまだ健在なテレビの力に映画が陵辱されたのも記憶に新しいですね。
内容は、どこでも似たような語られ方をしていますね。
トレーラーにもありますが、
「こんなの痛くねぇよ・・・」
「いてぇのはお前だけじゃねぇんだよ!」
というようなシーンの繰り返しです。
ヘラヘラして大して内容のある練習とは思えない毎日を過ごし、
汗と泥にまみれて出場した地区予選では、
あっさり決勝まで。
テレビドラマシリーズが好きな人に向けて作られたものとしては、
完璧だったと思う。
これも「今作られるべきもの」として、成功したと言えるでしょう。
やはりどう頑張っても映画として薦めることは出来ません。
ただ、これが売れる現実は受け入れるべきなんですね。
先に「優れた批評との対話」を述べておいて、
ここでマトモに解説しないのは非常に良くないですが、
いずれまたしっかりとROOKIES論も語らせてください。
★こんな人に
たまにはこんなのも観てみてよね。
★映画のお供
いろんな意味でかなぐり捨てたプライド