ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!

リミッツ・オブ・コントロール S 岡田

リミッツ・オブ・コントロール ジム・ジャームッシュ監督
2008年 アメリカ


評価 S



「恐らく今年一番の作品。そして映画の新しい形」

こんちは。
昨日は地元の友達と遊びました。
最近遊んでばっかりだなあ。
しかし「怪しい少年少女博物館」はすごかったね。
異常なカオスさです。
一面にマネキンやらフィギュアやら、とにかくサブカルの巣窟みたいな。
雰囲気がやばいです。
霊感のない僕も、明らかに「ここには何かがいる気がする」と感じました。
ぜひ一度行ってみてください。

その後は地元で有名な心霊スポットに車で。
数年前に殺人があり、今も変質者が集まるという、森へ。
ここもどう考えてもおかしな雰囲気がありました。
運転してたんですけど、普通にホラー。
絶対に歩いては行けないと思った。
霊が怖いというより、何かヤバそうな場所なんだよなあ。
外に出たら活きて帰れなそうな。

と、いうわけで縁起でもないことをしでかした僕らでした。
博物館のマネキンさんの画像を貼り付け。
アルバムにはもっとあるから見てみて。



二階からはこいつがずっとこちらを見ています。



リミッツ・オブ・コントロール。




「ブロークン・フラワーズ」のジム・ジャームッシュ監督が、ジョン・ブアマン監督の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」や70〜80年代のヨーロッパの犯罪映画を念頭に撮り上げたという異色のハードボイルド・ムービー。イザック・ド・バンコレ扮する殺し屋と思しき主人公が、スペイン中を巡りながら謎に包まれた任務をストイックに黙々とこなしていくミステリアスな旅の行方を、国際色豊かなオールスター・キャストで描き出す。
 一人の“孤独な男”がある任務を胸に、スペインの地に降り立つ。彼は行く先々でコードネームだけで呼ばれる仲間たちと出会い、そこで新たな指令を受け取る。誰も信用せず、計画の目的さえも知ることのないまま、ただ与えられた任務を完遂するために淡々と標的に迫っていく“孤独な男”だったが…。


トレーラーは画質粗いけど我慢してちょ。
相変わらず日本版のトレーラーはうんちです。
観ない方がいいよ。


この映画はやばいですな。
リアルタイムで観ることが出来る、僕の生まれたタイミングに感謝。
これ観終わった後は、すごすぎて自分の手で映画を作る気になれなかった。

これは非常に新しいタイプの作品だと思う。

まず何といっても、クリストファー・ドイルが撮影監督だけあって、
画がいちいち面白い。
特にマンションや街並みを撮るにしても手を抜いたショットが一つもなく、
「画的に面白い」を必ずみせてくれる。
主人公の行動は繰り返しが多く、
しかも最初の方なんかは何をしているかも分からないから、
序盤30分は基本的にただ画を楽しむしか観客は出来ない。
だから逆に、最初の空港のシーンでは画の懲り方が半端じゃない。
フォーカスの送りが美しいこと・・・
そうこうしているうちに、物語にものめりこんでる。

また、この映画のもつメッセージ性も物凄く良かった。
芸術、文化、学問などの分野に籍を置く全ての人が持つ同じ気持ち。
これを映画に託していた。
今までこんなメッセージを映画にした人はいなかったんじゃないかね。

そんで、役者の使い方も面白い。
ガエル・ガルシア・ベルナルやビル・マーレイといった演技派の超有名なスターを、
とてもうまく配置している。
キャスト自体を映画を進行させる動機にしている。
どういうことかというと・・・
例えばビル・マーレイは最後の方に出てくる。
知っている人なら彼の演技っぷりを楽しみにするだろう。
それを最後の方に出すってことは、
「ビル・マーレイはいつ出てくるんだ・・・」という楽しみで観続けられるわけだ。
そんなカラクリもある。

あとはストーリテリングの超絶テクニック。
一切説明がないのに、
主人公のやろうとしていることが徐々に見えてくる。
これは見事としかいいようがない。

とにかく全てにおいて一つの到達点に達した映画で、
しかもその到達点はジャームッシュ以外にはたどり着けなかった場所。
そういう意味で、この映画は歴史に残るべきだと思う。
映画の持つ意味の幅、可能性が広がった瞬間を目撃すべき。
当然スクリーンで。マジ必見。


★こんな人に
芸術・文化・学問などに芯を持つ人
そして全てのシネフィル・映画ファンへ

★映画のお供
二杯分のエスプレッソを、別々のカップで。
そしてマッチ箱。

Last updated at :2009/09/12(Sat) 22:11
Publish at :2009/09/03(Thu) 17:37

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