ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!

ココ・アヴァン・シャネル C+ 岡田

ココ・アヴァン・シャネル アンヌ・フォンテーヌ監督
2009年 フランス


評価 C+


「全ての女性に捧げられるメディアとして、価値のある1本」

最近アクセス数がやけに増えた。
理由が分からん。
でも、なんとなく重みを感じて更新する僕であります。

先日モデルの女性とご飯を食べる機会があった。
大変な努力をしていて、一人の人間として尊敬できる人だったね。
最初に会ったときは、他のモデルの知人からの先入観で、
どうせこの子もただ目立つことしか考えていないのだろう・・・
と思ってしまった。何か申し訳ない気分。

コミュニケーションというのは、相手が何を思うかを考えて、
それに対してカードを切っていく作業。

仕事、特にマスコミの業界では、
そのコミュニケーション能力が大切になる。
自分は弱いカードを切り、
相手にいかにデカいカードを切らせるか。

最近は改善に向かっているとはいえ、
女性はやはりまだ社会的にカードをたくさん持ちづらい状態。
例えばエースが一番強く、2が一番弱い単純なトランプのゲームがあるとして。
女性は努力しても、社会のせいで、
手札は エース、7、4、3、2 みたいな感じ

対して男性は努力さえすれば、
手札を キング、キング、クイーン、ジャック、ジャック、ジャック、10、10・・・
とたくさん持つことが出来る。

女性はその限られた手札の中でカードを切りながら自分の位置を高めなけりゃならん。
そこを改めて考えると、今回の方は非常に上手くカードを切り、
相手のカードを切らせる術を持った人でした。
そして、切り札を出させたいと思わせる人であったという点で印象に残ってる。

ココ・アヴァン・シャネルは切り札をちらりと見せながら、
どんな状況にあってもそれを出さない屈強さで、
カードを集めた女性でした。






伝説のファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ストーリー。監督は『ドライ・クリーニング』のアンヌ・フォンテーヌ。孤児として育ちながら、後にファッションを通して女性たちの解放をうたう存在へと成長するココ・シャネルを『アメリ』のオドレイ・トトゥ、彼女の生涯の思い人を『GOAL! ゴール!』のアレッサンドロ・ニヴォラが演じる。想像を絶する体験を重ね、やがて伝説となるヒロインの生き様に注目だ。
孤児院で育った少女時代を経て、酔った兵士を相手に歌うナイトクラブの歌手となったガブリエル(オドレイ・トトゥ)。その一方、つつましいお針子として、田舎の仕立屋の奥でスカートのすそを縫う日々に甘んじていた彼女は、将校のエティエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールヴールド)の愛人となり、退屈な暮らしを送ることに……。


この映画は好きです。
撮り方や、技術など、全く面白い箇所はありません。
強いて言えばオープニングのスタッフロールくらい。
ストーリーとプロットに関しても、
大したことないです。
言ってしまえば、映画としての面で輝いているポイントはあまりないです。

映画としてじゃなくて、今回は不特定多数の人が目にするメディアとしての価値が高いかなー。
前振りで書いたように、やっぱりまだ女性の立場は男性より弱いと思う。
そんな中にあって、これほどまでに女性のための映画はなかなかないね。

二人の相反する魅力的な男性が出てきます。

ココをはじめとする衣装がすげーオシャレです。
そして何より、ココ自身が人間として、女性として、魅力的。

恋に恋するというか、「あたしのことが好きな彼氏のことが好き」という女性には向かない映画です。
自分のポリシーを持って、ぶれない生き方の中に愛を見つける女性に向く映画。

分かりやすくいうと、サンテグジュペリの言葉みたいな。
二人が付き合っているとき

「相手と向かい合って愛する人」
「相手と同じ方向を見て、進もうとする人」
の後者の方に向けた映画。

どんな妨害があってもある一点だけをまっすぐ見続けた女性が、
ココシャネルとなるまでの生き様です。
確かに男性と恋に落ち、
一瞬だけぶれそうになるときがあるんですが、
それがまた人間らしくて良い。

この映画の中でココが本当に笑うカットと泣くカットは、
たった一度ずつだけだった気がする。
僕はそこに脆さを隠す人間らしさを見ました。

孤児院から始まる白と黒の衣装が、
さまざまな意味を持って、
コレクションの白と黒に繋がる点も見逃さないでください。
カジノでのパーティや、エミリエンヌに着せた衣装も白や黒でした。


映画としては不出来と言っても差し支えないです。
それでも世の中の女性のためのメディアとして、大きな意味がある。
フェミニズムではなく、ただ純粋に応援したいと思うからね。

そして、男性はこれを観ていろいろ考えなくちゃあいけません。

余談ですが、女性が監督しているのさ。
この事実にも意義があるよね。

★こんな人に
ぶれない夢を持つ全ての女性

★映画のお供
シャネルの香水 ココ

Last updated at :2009/09/23(Wed) 22:09
Publish at :2009/08/08(Sat) 23:46

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