ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!

海を飛ぶ夢 C 岡田

海を飛ぶ夢 アレハンドロ・アメナーバル監督
2004年 スペイン


評価 C

ハビエル・バルデムの演技が光るが、演出がやや不満。

今日は友達の撮影のお手伝いをしたあるよ。
照明を手がけたあるよ。
光とはかなり奥が深い・・・
次に撮るときに自分が思い描いている映像は、
果たして照明をちゃんとコントロールして、撮れるのだろうか・・・
ちょっと不安になった。
しかしまぁ所属の違ういろんな映画オタクたちと毎日話していると、
自分の立ち位置というか、
どういう映画を自分が目指しているのかを再確認できるのでよろし。
今、どうしても撮ってみたいショットがいくつかあり、
それを実現するために綿密な検討を重ねなければ。
僕はやはり自分が好きな、人に近寄る
映画を作りたい。
観客もいて、ストーリーもあって、体温が宿っているような。
んで、自分自身も、観客も、みんな想定して作る。
自分のためだけの映画を撮れる人間じゃないから、僕はね。
誰のことも無視しない映画を撮るぞ。
ふは、ふははは。






海を飛ぶ夢。
事故で四肢麻痺となった主人公が、法律では認められていない尊厳死を求めて闘いを繰り広げる姿を通して、生とは何かを問いかけていくヒューマン・ドラマ。尊厳死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記を基に「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化。主演は「夜になるまえに」のハビエル・バルデム。アカデミー賞外国語映画賞をはじめ数々の映画賞を受賞。
 スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。それは、自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するというものだった。そしてラモンは、彼の尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる…。

ふーむ。海を飛ぶ夢。
あれですな、尊厳死ですな。いわゆる。
日本語的にしっかり訳すと、これは「積極的安楽死」についての問題ね。

この映画はほとんどが部屋での撮影。
そりゃ当然か。
四肢が動かない人が主人公なんだから。
そこにこだわり続けたのは偉い。
そして、狭い空間で物語を成立させた、
ハビエル・バルデムの演技力は素直に褒めるべき。

んーあとは好みの問題?
個人的にはもっと小さな切り口から、葛藤してほしかった。
そもそも葛藤ありきな題材なわけで、
それが最初から分かってしまうところが僕は好きではなかった。

あとはカメラワーク。
敢えてだと思うけど、平凡。
ワンカット内で想像と現実を行き来したのは良かったけどねー。
あとは教科書どおりのカッチカチの撮り方。
カメラ遊びに魂を求める僕としては、ちょい残念。
あ、ラストの方には一つ面白いカットがあるね。
更に言えば、部屋の中の陰鬱な感じと対比させる「海を飛ぶ夢」ショット(CG合成)は、
さすがにちょっとやりすぎだと感じた。


なんだろうな、なーんか冗長なんだよな。
悪くは無いんだけど、僕は好きではなかったな。

やっぱり題材が映画以外でも扱われているもので、
しかも映画以外のメディアで語りつくされているってところがポイントだと思う。
それに際して、この映画は尊厳死を希望する人の方に寄り添いたいのか、
それとも尊厳死を社会がどう受け止めるかという問題に寄り添いたいのか、
ちょっと分からん。
その辺が分からん割に尊厳死に対するスタンスが明確すぎる。
映画がものを言っている。
それは違うんだよなぁ、映画の中の人が言った事が、
ちょっとだけ社会からはみ出てくれればいいわけ。


やっぱり個人的には、尊厳死を望む一つのケースだけを純粋に追い続けて、
結果的に社会が炙り出されていく、そんな映画の方が好きだからかな。


という感じのなんともいえない映画です。
ただ単に好みの問題です。


★こんな人に
僕と映画の趣味が合わない人
ハビエルのオカッパ殺人鬼以外を観てみたい人
詩人

★映画のお供
横たわれるベッドと小窓と、そこから海までのグーグルアース
Last updated at :2009/07/20(Mon) 11:25
Publish at :2009/06/27(Sat) 23:48

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