ここでは様々な映画を独断と偏見でレビューしていきます。目指せ10000本!!
ミルク ガス・ヴァン・サント監督
2008年 アメリカ
評価 B+
いやー久しぶりの更新となってしまいました。
5月からは定期的に更新します。絶対。やくそく。ね。
私選・今日のニュース!
【南風原】「もし9条が改正されたら」―。町内の高校生らを中心に、日ごろから平和活動などに取り組む「はえばるYouth(ユース)」が5月3日、憲法9条をテーマにした寸劇を上演する。憲法改正が議論される中、9条が変わったら現実はどうなるのか。平和憲法に関心を持ってもらいたいと、若者たちが練習に励む。
約15分の寸劇は、はえばる九条の会(金城義夫会長)が毎年憲法記念日に開いている講演会で上演される。金城会長は「憲法が改正されようとしている今、子どもたちが主体的に考えていることがうれしい」と期待する。
劇は、ある日突然、9条が改正されたことを伝えるニュースから始まる。けんかで銃を持ち出したり、「軍」が経済的弱者に入隊を進めるなど、改正後の日常を極端に描く。
銃を抜く役を演じる渡久地豪さん(沖国大1年)は「改正後の様子は極端な話。銃を人に向けるなんて怖くてあり得ないが、もしそれが当たり前の状況になったら自分自身『銃を向ける恐怖』がなくなると思う。それが怖い」。
監督の吉永幸華さん(知念高2年)は「憲法の改正で何がどう変わるのか。賛成、反対ではなく、少しでも考えるきっかけになってほしい」と上演の意義を話す。
代表の福広太郎さん(琉大1年)は「平和憲法を日本から世界に発信したい。堅いイメージがある講演会だが寸劇を通し若い人たちに興味を持ってほしい」と来場を呼び掛けた。
はいはい、突っ込みどころ満載のネタです。お疲れ様です。
「極端」にやってもこうはならないぞ。
まずは銃がどういうプロセスで民間人の手に渡ったのか知りたいな。
銃刀法は9条に影響されてないでしょ。
だいたい戦前ですら軍の備品は厳しく管理されていたというのに。
あとなんか徴兵制が前提になってるみたいだけど、
徴兵制を直接否定する論拠は基本的に憲法9条ではない。
更に言えば9条が変わったくらいじゃ他の国と同じになるくらいで、
ハッキリ言って大して意味ない。
大丈夫なのか、この人たち。
ちゃんと「自分で考える」というプロセスを経ての結論なのか?
多角的かつ論理的な視点をもてない人間が、もっとも洗脳されやすい。
いざ日本が危機的状況に置かれたときに、
結局真っ先に洗脳されるのがあんたたちなんだよ。
現地で質問責めにしたいわ。
一番嫌いだね、こーゆーの。
阿呆な情報弱者の非生産的な自己満だ。
ミルクへ
ミルクへ。
この映画は大変スーパーすばらしいです。
とりあえず観てくれ。以上、レビュー終わり。
・・・と、いきたいところだが、やはりどうにか語らなければなりませんな。
コラムに載せたのをそのまま転載。
あんまり事前に技法とかバックグラウンドに目をいかせすぎないで、
最初は映画にのめりこんで観てほしい。
二回目観るときは、カメラワーク、演出なども大いに語りたい。
つーわけで、あまり技法や詳しい内容には触れないコメントで勘弁してください。
題材についての偏見もなし。(ゲイ擁護の偏見も含む)
何しろ最初はまっさらな状態で人間の話として観てほしい映画。
こんにちは。ミルクの試写に行ってまいりました、★たく★です。本日もよろしくお願い致します。え?いつもと様子が違う?いえいえ、何を仰いますか。僕はいつも通りですよ。今回も映画をしっかりレビューしたいと思います。
ハーヴェイ・ミルク、40歳になるその日。午前0時の誕生日になる瞬間は行きずりの男(後の恋人)とベッドの中で過ごしました。小さな部屋の小さな灯りと、小さなケーキと共に。「50歳の誕生日にはケーキの食いすぎて太っているよ」なんて冗談を交わしながら。
それから数年間。ミルクには沢山のことがありました。ゲイの公民権運動、政治活動への立候補、落選、当選。ゲイの政治家としての様々な努力と功績。彼はみんなの夢だった同性愛者への認知や権利を少しずつもぎ取っていきました。
あの誕生日から8年後、48歳の誕生日。そこではミルクの為に何百もの人が集まる誕生パーティーが開かれます。それはそれは盛大で華やかです。ケーキは2メートルもあって、会場も立派で明るい。沢山の夢を実現したミルク。だけどそこには太るどころかやつれた彼がいます。8年前に灯っていた小さな灯りは、まばゆいシャンデリアにかき消されてしまったのかもしれません。
ミルクは葛藤し、失ったものを振り返りながらも、前に進みました。そして不意に凶弾に斃れます。彼は死の間際に、自分の残したものの小ささと、失ったものの大きさを比べてガッカリしたかもしれません。死ぬ直前の顔は、どこか安心したようでもありました。「もういいんだ」というような。
でもね、残したものは当時小さかったけれど、それは種でした。皆が意思を継いて水をやって、少しずつ成長しています。去年やっと、実を結びました。
次は誰が水をやるのか。この種は放っておくとすぐに雑草に侵され、枯れてしまいます。僕は軽々しくゲイについて知った口はきけません。彼らのことを理解できているなんて気持ちもありません。それでも、雑草を抜いていくことくらいは出来るのかなと思っています。
これを読んだあなた、ラッキーです。勘違いされないように書いておきますが、この映画には悪者も正義の味方もいません。でも、こんなに人の体温を感じる映画もありません。観て、たくさん考えてください。
しっかし、この映画のようにいろんな問題を内包した見せ方をすべきだろ、先の9条野郎どもは。
「考えてほしい」とか言って、完全に頭ごなしな改正否定じゃねーか。頭くるなー。
やっぱりヴァン・サントにとってはこの映画は特別なポジションにある気がする。
題材的にはもちろんだが、インデペンデントとハリウッドの境界を彷徨ってきた監督の集大成としての意味もある。