ミレニアム・マンボ

ホウ・シャオシェン 現代台湾ストーリー第1章。
▼ストーリー
時は2001年―ミレニアム
彼女の名はベッキー、恋人のハオと同棲生活を送っていた。
しかし、ハオの歪んだ愛情に耐えかねたベッキーは、
店先で出会ったヤクザのガオに次第に惹かれていく。
台北から東京、そして夕張へ。
変わっていく世界と、変わっていく時間の中で、変わらない自分の物語。
■
延々と続く青白い回廊を渡る、1人の女。
彼女はゆっくりと浮遊しながら、ただ進んでいく。
何処へ?
僕たちは、1台のカメラだけを頼りに彼女の姿を追う。
そんな冒頭のシーンで
この作品は「始まり」そして「終わる」
とは言っても、それ以降に価値が無いなどと吐くわけではない。
それ以降は、ただ時に身をまかせるだけ。
幸いにもリー・ピンビンによるカメラは信頼でき<すぎ>るため、
なんの躊躇もなく、あとはただ画面を観ていればいい。
この物語が、本当の終わりを迎えるその時まで。
ホウ・シャオシェンの衰えを感じさせない「才」
スー・チーの役に溶け込んだような「演」
リー・ピンビンによる冷静な距離間の「画」
リン・チャンのどこか刹那的な「音」
それら全てが互いに、心地よく躍動した今作は、まさに奇跡。
マイ・オールタイムベストの1本。
この作品には、映画における「幽霊」が映り込んでいる。
具体的な説明はできないが、常に何かが画面にいることはたしかだ。
この「映画幽霊」は大抵の場合、<美しい映画>に憑依する。
そんな「映画幽霊」映画をこれから担当します、Isseyです。
幽霊はいるよ!