ここでは様々なテーマに沿ってベスト10を発表します。
「映画的に良いもの」じゃなくて、誰でも観たらその世界にフィットして楽しめるという観点で映画を拾っていく企画です。

ミルク 試写レポート

こちらも好評だったミルクの試写レポート。

こんにちは。ミルクの試写に行ってまいりました、★たく★です。本日もよろしくお願い致します。え?いつもと様子が違う?いえいえ、何を仰いますか。僕はいつも通りですよ。今回も映画をしっかりレビューしたいと思います。


ハーヴェイ・ミルク、40歳になるその日。午前0時の誕生日になる瞬間は行きずりの男(後の恋人)とベッドの中で過ごしました。小さな部屋の小さな灯りと、小さなケーキと共に。「50歳の誕生日にはケーキの食いすぎて太っているよ」なんて冗談を交わしながら。


それから数年間。ミルクには沢山のことがありました。ゲイの公民権運動、政治活動への立候補、落選、当選。ゲイの政治家としての様々な努力と功績。彼はみんなの夢だった同性愛者への認知や権利を少しずつもぎ取っていきました。


あの誕生日から8年後、48歳の誕生日。そこではミルクの為に何百もの人が集まる誕生パーティーが開かれます。それはそれは盛大で華やかです。ケーキは2メートルもあって、会場も立派で明るい。沢山の夢を実現したミルク。だけどそこには太るどころかやつれた彼がいます。8年前に灯っていた小さな灯りは、まばゆいシャンデリアにかき消されてしまったのかもしれません。


ミルクは葛藤し、失ったものを振り返りながらも、前に進みました。そして不意に凶弾に斃れます。彼は死の間際に、自分の残したものの小ささと、失ったものの大きさを比べてガッカリしたかもしれません。死ぬ直前の顔は、どこか安心したようでもありました。「もういいんだ」というような。


でもね、ミルク。あなたが残したものは当時小さかったけれど、それは種でした。皆が意思を継いて水をやって、少しずつ成長しています。去年やっと、実を結びました。


次は誰が水をやるのか。この種は放っておくとすぐに雑草に侵され、枯れてしまいます。僕は軽々しくゲイについて知った口はきけません。彼らのことを理解できているなんて気持ちもありません。それでも、雑草を抜いていくことくらいは出来るのかなと思っています。


これを読んだあなた、ラッキーです。勘違いされないように書いておきますが、この映画には悪者も正義の味方もいません。でも、こんなに人の体温を感じる映画もありません。観て、たくさん考えてください。そしたら帰り道の人ごみや満員電車も愛おしく思えますよ。


他にもヴァン・サントの作風についてや、カメラワークにも触れたいけど、今日はこの辺で…語り足りないなぁ… もし観ての感想があれば下さい♪絶対に何らかの形で返信しますよぉぉぉ!!語ろうぜ!!
Publish at :2009/04/21(Tue) 19:02

  • 天使と悪魔 コラム
  • おっぱいバレー コラム
  • ミルク コラム
  • コラムの原稿 2
  • ホームページ制作、ホームページ作成